一つひとつの仕事に
全力を尽くすのは
自分自身のやりがいと、
お客様の笑顔のため。
- 丸山 詩織
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NEMU RESORT
料飲部 調理課
2018年入社 食物調理科卒
キャリアの第一歩は、
調理の準備と盛り付けから
小さい頃からお菓子や料理を作ることに興味があって、将来はパティシエか調理師になりたいと思っていました。在学中に調理師免許が取得できる高校へ進学したのは、その夢をかなえるためです。高校はお菓子と料理でコースが分かれていたので、悩んだ末に料理を選びました。料理を一通り学んでから、お菓子を目指しても遅くないと考えたからです。
就職先を選ぶ時期になって、地元で働きたいと希望していたので、学校の先生が伊勢志摩リゾートマネジメントを紹介してくださり、まずは、NEMU RESORTでのホテル研修に参加しました。そして、地元の食材を使った料理がとても素敵で、料理長が作るオリジナリティ豊かなメニューや、盛り付けの美しさに感動し、ここで技術を磨き、料理長のような料理人を目指したいと決意しました。
入社して配属されたのは、NEMU RESORTの和食レストラン里海。希望通りの職場です。いまは主に料理の仕込みと盛り付けを担当しています。仕込みは、おひたしにする春菊や水菜を切る、鮮やかな紅色の紅芯大根の下ごしらえをして煮方にまわすといった調理前の準備です。また、先付けや前菜、焼き物、蒸し物、椀物などの盛り付けは、若手が中心となり、手分けして行います。日本料理の盛り付けには、さまざまな決まりごとがあるため、集中して取り組まなければなりません。お客様においしく召し上がっていただくためには、盛り付けはとても重要な要素だからです。最初のうちは、お手本の通りに盛り付けるだけで精一杯でした。最近になって少しずつ手際良くできるようになり、成長を実感しています。
先輩の背中を追いながら、
一歩ずつ前進する
仕事をする時に心がけているのは、中途半端なことをせずに一つひとつの仕事に全力で取り組むことです。仕事が重なって忙しくなると、つい作業が中途半端でまだ終わっていないうちに、次の仕事に移ろうとしてしまいます。優先順位をつけて一つずつ着実に工程を終えてから、次に取りかかるようにしなければいけません。忙しい日々ですが、幼少の頃から憧れていた料理の世界で働いているという実感もあり、毎日充実しています。しかし、もっと多くの仕事をこなすためには、まだまだ技術や経験が足りません。そこで、私が目標にしている先輩のやり方を真似して、アドバイスを受けながら、徐々にスキルアップを図っています。先輩の仕事は、私が見ていて驚くほど速くて正確です。効率良く業務を終えると、空いた時間を違う仕事に使い、どんどん作業を進めて、時間をムダにすることがありません。早く私もそうなりたい、と思いながら日々の業務に全力で向き合っています。
努力するのは自分のためであり、お客様のためでもあります。誰かに褒められることが目的ではありませんが、評価していただくことは、やりがいにつながります。以前忙しい日が続いたとき、「丸山、頑張ってるな」と料理長が言っていたと先輩が教えてくれて、一所懸命にやったかいがあったと思いました。自分なりに力を尽くして頑張れば、必ず誰かが見ていてくれます。だからこそ、中途半端なことはできません。
現在の仕事では、お客様と接する機会は限られていますが、朝食をカウンターでお出しするときに、お声かけくださる方がいらっしゃいます。お客様に笑顔で「おいしいよ」と言っていただけるのは、本当にうれしい。いつか、自分が手がけた料理でお客様を感動させられるように。一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。
